第33回 平成19年(2007年)5月10日掲載



アカコッコ

 4月27 日夜から29 日にかけて、三宅島に行って来ました。三宅島はバードアイランドと呼ばれるほど鳥の種類も数も多く、村営自然観察施設「アカコッコ館」には、野鳥の会のレンジャーも常駐しています。
 平成12 年(2000年)に噴火、平成17 年(2005年)5月に観光客の受け入れが再会されました。島の人々や貴重な自然が心配で、早く行きたかったのですが、今年になってようやく、野鳥の会埼玉県支部の探鳥会として、総勢25 名で訪れることが出来たのです。
 大路池の近くで、アカコッコが出迎えてくれました。村営自然観察施設の名前になっていることからも分るように、三宅島のシンボルと言えるツグミ科の鳥です。世界で伊豆諸島などにだけ生息する日本固有種、国の天然記念物、絶滅危惧U類種です。胸から脇腹が濃いだいだい色、オスは頭から胸にかけて黒いのが特徴です。道路の脇で、噴火の前と同じ様にミミズを食べていました。 種レベルの名前で言うとほかにイイジマムシクイ、カラスバト、亜種レベルの名前ではタネコマドリ、オーストンヤマガラ、モスケミソサザイ、ミヤケコゲラ、シチトウメジロ、目標にしていたすべての鳥を観察、撮影することができました。まだ島の45 パーセントが立ち入り禁止で、脱硫マスクの携行が観光客にも義務付けられていますが、野鳥の観察に特に不便なことはありませんでした。
 噴火前に当支部が毎年お世話になった民宿は廃業していました。支部の当時の担当者が尋ね、涙の再会を果たしました。多くの被災地の中で三宅島の場合は、私たちが観光客としてそこに行くことが、今できることのひとつではないかと、考えています。

 


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