第49回 平成20年(2008年)11月27日掲載


コゲラ

  静かな林の奥から、コツコツコツ、音が響きます。そっと回り込むと、大きさスズメくらいのキツツキが、木の幹に穴あけ工事中。木屑を散らしながら、一心にくちばしを打ちつけています。コゲラという名のキツツキです。
 鳴き声は木がきしる音のような「ギィー」。時には「キッキッキ」などとも鳴きます。鳥学会の日本鳥類目録第6版に記録されたキツツキ科の鳥は11 種。最大はクマゲラなど全長46 センチですが、コゲラはその3分の1のたった15 センチ、最小です。
 分布は日本全域とサハリン、中国、朝鮮半島などに限られています。年中生息する留鳥ですが、県内平野部の住宅近くでは、冬の方がより良く見られます。厳しい冬を過ごすため、標高の高い地帯から降りて来たり、北の国から移動して来るコゲラがいるし、木の葉が落ちて、見やすくなることもあるでしょう。 
 野鳥の会県支部事務局に「背中が縞模様で小さな見慣れない鳥が庭に来ているけど?」などとお問い合わせの電話をいただくのも、冬に多くなります。庭先でも見ることができる、私たちに最も身近なキツツキが、小さな穴あけ屋、コゲラです。

 



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