第59回 平成21年(2009年)10月8日掲載


ノビタキ

 草の上にとまっていた小鳥が、ひらっと飛び立ちました。いったん姿が見えなくなり、ひと呼吸おいて、別の草の上に戻って来ました。スズメより小さくて動作が俊敏、目がくりっとしているノビタキ=写真=です。オスの夏羽は頭から尾まで黒が多い衣装ですが、今はもう冬羽に換羽中。着替えが進んだオスやまだ部分的に黒が残るオス、細かな模様が結構しゃれている茶色っぽいメス、さらに若鳥も入り混じって、何羽か見えます。
 広くユーラシア大陸の北寄りの地域などで繁殖し、冬は暖かい地域に渡ります。本州の高原や北海道で繁殖しますが、埼玉県平野部では、春と秋に一時滞在しては通過して行く、旅鳥です。
 今、ここは、まだツバメなどの夏鳥が残っていますし、コガモなどの冬鳥はもう渡って来ています。そして、ノビタキなどの旅鳥は次々と通過中で、まさに「季節の交差点」です。
 広い草原や刈り入れの終った水田脇などの、見通しのよいところにとまるノビタキは、例年来る場所や時季がだいたい決まっています。今秋私が初めて見たのは、9月21 日シギ・チドリ類調査の日でした。10 月半ば近くまで、見ることができます。

 



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