第89回 平成24年(2012年)5月31日掲載



キジ


 この季節、野鳥のヒナが次々と巣立っています。例えばキジ=写真=。5羽のヒナが母親についたり離れたりしながら、畦の草むらを走って行くのを、土手の上から見送りました。
 住宅街など、人に近いところでよく見られるのはツバメ、スズメ、キジバト、メジロ、シジュウカラなどなど。私たちの埼玉事務局にも多くの電話がかかってきます。「落ちているヒナを保護したけど、どうしたらいいですか」と。 野鳥のヒナが地上にいても、絶対に「保護」しないでください。落ちているのではなくて、降りているのです。迷子になっているのではなく、親鳥が近くにいて、人がいなくなるのを待っているのです。ヒナをそのままにして、できるだけ早くその場から離れてください。ネコやカラス、車などが心配なら、ヒナを近くの比較的安全そうな所に移動することはできます。親鳥はヒナの声で居場所がわかりますから。 人が鳥のヒナに、自然界で生きるすべを教えることはできません。無事を祈りながら、親にまかせるしかないのです。
 当会と野鳥の会本部のホームページ「ヒナを拾わないで!」に、詳しい説明があります。


   また余分な話を少々  今回のタイトルは鳥種名ではなく、「ヒナを拾わないで!」 としたかったのですが、タイトルは「キジ」、見出しが「ヒナ「保護」しないで」となりました。ま、いいか。
  写真がずいぶん白っぽい印刷になってしまいました。ま、今更しょうがないか。


 



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