第92回 平成24年(2012年)9月21日掲載



セイタカシギ


 昨年9月に自分は県内でどんな鳥を見ていたのかと振り返ってみたら、22 日にさいたま市桜区荒川河川敷内の水田で、セイタカシギ=写真=を撮影していた。足を除く全長が約40 a。白い体に黒い翼、ピンク色の長い足が目立つスマートな鳥だ。
 アフリカ、西ヨーロッパからインドシナなどに広く分布している。日本ではかつて数年に1度見つかる程度の大変珍しい迷鳥だったが、徐々に多くみられるようになり、1975年に愛知県、75年に千葉県で繁殖しているのが確認された。                         県内ではいつ頃から見られるようになったのだろうか。県教育委員会が78年3月に発行した『埼玉県動物誌』に本種の記録はない。埼玉大学野鳥研究会が同年12月に発行した『鳥類観察報告4』には「4月にオス1羽が初めて観察された」とある。これが最初の記録のようだ。 2009年には越谷市内でも繁殖が確認された。今では県内各地で観察例が増え、今年9月には、川越市伊佐沼などで人気者になっている。
 双眼鏡を持って、ザックを肩に、水のある田んぼなどを歩いてみれば、どきっとする様な長すぎる足と、ときめきの出会いがあるかもしれない。


 



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