第95回 平成24年(2012年)12月13日掲載




シラコバト



 今年9月、日本鳥学会から『日本鳥類目録改訂第7版』が刊行された。最近のDNA解析による成果が大きく取り入れられ、第6版の542種から、633種に増えただけでなく、分類順なども劇的と言えるほど大きく変化した。  
 中でも、埼玉の野鳥に関心ある者として衝撃的だったのは、シラコバト=写真=の扱いだ。従来は自然分布説と移入説が交差する中でも、外来種リストには入っていなかった。それが「(埼玉を含む)関東北部の集団は移入分布。関東北部の集団以外は自然分布としたが、移入分布の可能性がある」とされた。江戸時代に移入された本種は、この地に少なくとも200年以上生き続けている。それを今更外来種扱いとは、と怒ってみても、学問上の見解だから、仕方がないか。
 当会や周辺都県野鳥の会との合同調査では、分布域、生息数ともに減少している。鳥インフルエンザ対策の鶏舎閉鎖が、大きく影響していると言われる。現在県が主体となって保護対策の資料とするための調査を実施している。当会もそれに協力しているが、外来種とされたことが、その将来になんらかの影響を及ぼすかもしれないと、懸念している。 


 



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